【プラモデル】ガンダムマーカーエアブラシが凄いかもしれない件
2022年 06月 12日
あれはまだガンダムSEED DESTINYが放送されていた頃、
当時小学生だった私は初めてガンプラという物にハマり
子供でも扱える塗装道具『ガンダムマーカー』で
色を塗り楽しんでいたものです!
硬いペン先で直接塗るので何をどうしても塗りムラはあるんですが
そんな事は気にせずに色が足りない部分に色を塗ったり、
なんならオリジナル色にリカラーとかして遊んでました。
時は経って私は大人になりいっちょ前に筆やエアブラシで
ちゃんとした塗装を行うようになりましたが、
実はエアブラシの方も進化してるんですよね…!
それが『ガンダムマーカーエアブラシ』というシステムです!!
先述の通り本来の使い方をすれば塗りムラ必至のガンダムマーカーですが、
なんとソレをエアブラシっぽく吹きつけ塗装に変換できるというアイテムです( ゚Д゚)
私これ普通のエアブラシを買って以降視野から消えていたんですが、
この前「ガンダムマーカーエアブラシをレビューしてほしい」という旨の
コメントをいただくと共に自分でも「アリな気がする」と思いまして
買ってきた次第です(笑)
というのも普通のエアブラシって使い始めるにあたって腰が重いのもそうですし、
1色切り替えるごとに洗浄して希釈してって事をする必要があるので
あまり能動的に細々と色を切り替える事はできないんですよね。
…が!
ガンダムマーカーエアブラシは装着したマーカーを取り替えるだけで色変え完了、
塗装後もマーカーを外すだけなので非常に簡単に使えるんですよ!!
なので普通のエアブラシと併用というか使い分ける事によって
作業効率が鬼のように上がるんじゃないかと考えました、
あと用途別にハンドピース何個も持ってるのって上級者っぽいので
ずっと憧れてたんですよね(多分9割くらいこの理由で買いました)
私は既に所持しているコンプレッサーに接続して使うため
エアー缶が付属しないハンドピースオンリーの物を購入しました!
ガンダムマーカーの記事という事で
若い方や初心者の方がこの記事を読む可能性を考えて一応ご説明しておくと
エアブラシの使用には名前の通り『エアー(空気)』が必要になりまして、
その供給はエアー缶かコンプレッサーという機械で行うという事ですね。
ちなみに『ハンドピースオンリー』と表記しましたが
実はこれ既に『PS(細)1/8(S)変換ジョイント』がくっついています!
要はホースの口径がPS(細)であるガンダムマーカーエアブラシのハンドピースに
1/8(S)のホースがくっつけられるようになっている感じです、
この辺の口径の名前ってありえないくらい分かりにくいですよね(・・;)
で、コチラ(↑)が既に私が使用しているエアブラシです。
エアテックスのメテオですね。
これ比較的安価な上で性能面にほぼ問題が無く
コンプレッサーの音も小さめという素晴らしい商品なんですが、
今回ガンダムマーカーエアブラシを使うにあたっても最強でして…
なんとホース口径が1/8(S)なんですよ!!
ガンダムマーカーエアブラシのハンドピースを買ってきたら
付属の変換ジョイントを使って即接続できちゃいます(笑)
メテオのコンプレッサーは
コンプレッサー側でエアーの力を三段階で切り替える事が可能なので、
ハンドピース側でソレを調整できないガンダムマーカーエアブラシを
使用するにあたってはその辺の仕様も上手く噛み合ってますね。
では肝心のガンダムマーカーそのものも用意していきましょう!
今回私はせっかくなので通常の物より少しだけお高めの
『EX』シリーズからロイヤルメタレッドを用意!
噂に聞く感じだとEXのメタリック系の色が
とにかくエアブラシシステムと相性が良いとかなんとか。
準備は非常に簡単、
まず普通にマーカーとして使う時もそうであるように
ペン先を押し込む事でインクをペン先まで充填させます。
このペン先に充填されたインクを直接塗りつけるのが本来の使用方法、
エアーで吹き付けて塗装するのがエアブラシシステムというワケですね。
ペン先にインクを充填させてる時に
メタレッドなはずの色が銀と赤に分離していたのが気になったので
マーカーをメチャクチャ振り直しつつエアブラシに取り付けました!
取り付け方法は超簡単で、
取り付け位置にマーカーを差し込むだけです。
この時に平らなペン先がエアーの出る方向と真っ直ぐになるように
位置を調整するのが重要です…!
これエアーが当たらない位置にセットしても何も起こりませんし、
逆に極端に当たりすぎてもキレイに吹けず飛び散りますので要調整です(・・;)
ってなワケで初吹きで紙に『ち』→『く』→『び』と書いてみました。
非常にガンダムマーカーとそのエアブラシシステムのクセが1個1個出てまして、
まず『ち』の時点では振りが甘く色が分離して銀になっている所があります。
なので振り直して書いた『く』はキレイに書けていますよね?
しかし『く』と書いた次に連続で書いた『び』は
一文字前より薄くなっています、これがこの商品の難点なのです…!
というのもガンダムマーカーは本来はペンとして塗りつける用の道具なので
エアーで吹いて使うとペン先に充填されたインクが持っていかれてしまい
簡単に言うと『徐々に飛ばすインクが無くなっていく』のです( ゚Д゚)
…が、バンダイは甘くありません!!
なんとエアブラシ用の『替え芯』なんて物があるんですよ(笑)
これ凄いですよ、そもそもガンダムマーカーの芯って
筒状になっている中心を通ってインクがペン先に充填されるんですが、
エアブラシ用の替え芯は全体がスポンジみたいな物で出来てるのです。
言葉で言い表すのが難しいんですがこの替え芯にすると
ペン先のインクを一気に吹き飛ばしてしまわないようになり
一定の太さ(細さ)で吹き続けられる時間を延ばせると言いましょうか?
とりあえず『エアブラシ向きになる』んです!
元のペン先を取り外し
替え芯を取り付けるとこんな感じになります(↑)
あとは最初に行ったのと同じようにペン先を押してインクを充填させたら
エアブラシにセットし位置を微調整し、再度試し吹きしてみましょう!
まず先程よりも
細く文字が書けている事がお分かりいただけるでしょうか?
元の芯だとどうしても太く、
かつ広範囲に飛び散りを発生させながらしか書けなかったんですが、
替え芯にするとこんなに飛び散りを抑えて細く書けるんですね…!
更にいくら書いても薄くなってきません、
先程は2文字書いたらもうペン先のインクが無くなり字が薄くなりましたが
これ6文字連続で書いたのに全然薄くなってきてませんからね( ゚Д゚)
では最後にこの替え芯アリの状態で
ガンダムマーカーエアブラシの性能を確かめていきます…!
近くにあった不要なプラパーツをメタレッドに塗ってみようと思います。
で、このパーツを塗っている時に気付いたコツみたいな事を書いておくと
これ普通のエアブラシみたいに「シュー」と吹き続けるのではなく
「シュッ」「シュッ」とボタンを連打するように使った方が良いですね。
いくら替え芯と言えど流石に吹き続けてペン先から飛んでいく量を
上回るインクを充填し続ける事は出来ないっぽいんですが、
小刻みに吹く分には充填速度が間に合ってくれます!
そんな小刻み吹きで塗り上がった物がコチラ!!
思ったより良い感じです( ゚Д゚)
「お手軽なシステムの割には上出来だね」とかじゃなくて
普通に実用的に使って良い感じに仕上がっちゃってます!!
広い範囲を塗るなら圧倒的に普通のエアブラシの方が早いんですが、
細かいパーツを塗る時なんかはマーカーエアブラシを使えば
使用準備と後片付けの時間を大幅にカットできますよコレ…!
本当にちょっっっとしたパーツだけ塗るのに
希釈して吹いて後片付けしてって大変じゃないですか、
これマーカーセットして塗ったらマーカー外して終わりですよ(笑)
逆に普通のエアブラシを所持していなくて
「ガンダムマーカーエアブラシだけでやっていきたい」と思っている方も
一定数居ると思うんですが、ご覧の通りキレイに塗れるのでソレはソレで
充分にアリなんじゃないかなぁと思います。
あくまで「普通のエアブラシがあれば広い面積はソッチで塗った方が早いね」
というお話なのでね。
ちなみに替え芯を使用せずに
元の芯のままでも試し塗装を行ってみました(↑)
全体がザラザラした感じで粒子が荒いと言いましょうか、
あまりキレイとは言い難いですよね(・・;)
吹き付け量も一定に保てないので
奥まった部分に塗料が溜まっちゃってる感じも見受けられます。
これはガンダムマーカーエアブラシを使うなら替え芯は必須アイテムですね…!
替え芯さえあればお子さんでも使える毒性が少ないマーカーで
塗りムラの無い塗装が行えちゃうワケですから
これはまた1つ良いツールを増やしてしまった感があります!!
しかも塗料が粉塵となって舞う事もそこまで無いので
今回私は塗装ブースのスイッチを切ったまま塗ってましたからね(笑)
初期投資お安め、毒性少な目、仕上がり良好、使用準備と後始末が簡単、
なにより『ガンダムマーカーを使ってる』事がなんか楽しい。
そんな逸品ですm(__)m
ちなみになんですが、
今もう「せっかくガンダムマーカーを吹けるならアレ試さないと」
という物を追加購入してきてテスト&実践しているところです(↑)
このまるでメッキのような輝きが何か分かるでしょうか?
(ほぼ答え言ってる件)
コチラも近いうちに記事になると思いますのでご期待ください!
コンプレッサー要員のエアブラシ込みでの初期投資ハードルさえ越えられれば比較的取り回しや事後処理が容易そうでいいですね。
普段足りない色を筆塗りする程度のライトモデラーでも扱えそうなので導入を検討してみようかなと思えました。
なおガンマカEXのメタリックシリーズは
シャインシルバー(銀)
ロイヤルメタレッド(赤)
コスモメタブルー(青)
ルミナスメタグリーン(緑)
ヘビーガンメタリック(黒鉄)
イエローゴールド(黄金)
ホワイトゴールド(白金)
が現在発売中のラインナップでどれも塗装後の明るさと輝きがメッキに迫るほどいいので、美プラの宝飾部分の塗装等に向いてると思います。
一通り揃えておくと便利かと。
BOBさんのメッキ(略)に対するインプレッションがどうなるかも楽しみです。
とにかく「使おう」と思ってから実行するまでのハードルの低さが凄いので、それこそ『コンプレッサー込みで手に入れる』という部分さえなんとかなるようであれば非常にオススメできます!!
そして旧ガンダムマーカー世代(?)としては現在のEXシリーズの発色の良さには本当に驚きまして、本当に実践で使えそうなのでほぼ全種揃えておこうかなぁと本気で思えてます(笑)