【プラモデル】塗装無しも可!私がやってる簡単な合わせ目消しの方法3選!!
2022年 04月 02日
子供の頃プラモデルの加工にハマっていた私も
いつしか加工が面倒になりすっかり素組み派になっていましたが、
美少女プラモをちゃんと作りたいという動機で再度プラモ加工に
奮起しているというのがこの1年ほどの出来事でございます。
自分で言うのもアレですが『昔ハマってた』というワンクッションがあるので
加工が上手くいく記事が多く、私は自分の日記くらいの感覚で記事にしていた
んですがどうやら他の人の参考になっているっぽいんですよね!
そこで今回は当ブログの人気記事である『合わせ目消し』の部分を
クローズアップしつつグレードアップしたような内容で
お送りしようと思います!!
題して『私がやってる簡単な合わせ目消しの方法3選』です!!
3選に入る前に基礎から書いておきましょう!
この基礎に関してはかえって分かりにくくなる可能性があるというか、
あくまで合わせ目消しの原理を全く知らない人に向けて書くので
「原理は分かっとるわ」と思う方は読み飛ばしちゃって下さい(笑)
そもそも『合わせ目』って何ぞやという事について考えてみると
『2つの物をくっつけただけでは1つになってないので物体と物体の境界がある』
っていうのが合わせ目なわけです。
両手を合わせると隙間ができますよね、ソレです。
じゃあ『合わせ目を消す』ってどういうこっちゃねんというと、
要するに『2つの物を1つにしちゃう』という事なのです…!
溶かしてくっつけるという事ですね。
さっき両手を合わせると隙間が出来るって言いましたが、
ソレが『両手』じゃなくて『スライム』だったら
くっついて1つになって隙間が無くなりますよね?
そういう事をやろうというワケです!
まずは最もオーソドックスな方法、
溶着タイプの接着剤を使った合わせ目消しをやってみましょう!
この方法は非常に低コストで出来る上に
成形色次第ではあるんですが塗装無しでも出来たりします!!
ただし数時間~数日の時間を要しちゃいます。
使用するのはタミヤセメント!
これが溶着タイプの接着剤なんですが、
『溶着』って要するにプラを溶かしてくっつける事なので
コレで溶かしてくっつければ合わせたパーツが1つになって
合わせ目が消えるんですよ!
タミヤセメントには『塗るタイプ(白)』と『流し込むタイプ(緑)』があり、
一般的に合わせ目消しに向いているのは白い方と言われています。
ただ美少女プラモ率が高い私の経験則上だと逆に緑の方が精度が高く、
この辺は多分プラの素材の違いなんだと思います。
責任を持っては言えませんがバンダイのプラモデルは白、
その他のメーカーは緑が良いですかね?
ではこの合わせ目を消してみましょう(↑)
キットは現在加工中の『創彩少女庭園 結城まどか(夏服)』なので
コトブキヤの美少女プラモ、即ち緑の流し込みタイプの出番です!
白いタミヤセメントを使う場合でもやり方は同じなので
そのつもりで流れを見て下さいm(__)m
まずパーツの合わさる面に接着剤を塗ります!
『流し込みタイプ』って言われてるのに塗ります!
要するにこれでプラが溶けるのを手助けしておくというか、
先に溶かしておいたろうというヤツです(笑)
意外とプラって接着剤を吸って
何事も無かったかのように乾いちゃったりするので、
ちゃんと接着剤で濡れてるかは目視で要チェックです。
そしたらパーツを合わせるんですが
まだ完全には閉じません…!
若干の隙間を残し、そこに接着剤を流していきます…!
この時この隙間に接着剤が挟まる感じと言いましょうか、
パーツの隙間に接着剤が水滴となって残るくらい
流し込めればなかなか良いと思います。
①と②の工程を行っているうちに
合わさる面に接着剤が塗られてそれなりに時間が経ちます。
即ちプラが溶けてきてます…!
なので溶けた面と溶けた面を押し付け合うように
パーツをギュッと閉じてやると溶けたプラがはみ出してくるゾ!!
溶けたプラがはみ出してくるという事は
接着剤を塗った面と面は溶けて合わさったという事、
即ちこのまま乾燥すれば2つだったパーツは1つに融合!!
ちなみに私は①~③の工程を経てまだ心配だな~という時は
はみ出したプラの上から更に接着剤を塗ったりします( ゚Д゚)
溶けてはみ出したプラを更に溶かす事で
隙間を埋める感じですね(笑)
ここまで来ればあとは乾燥を待つだけ…!
乾燥後にヤスリ等ではみ出したプラを削って処理すれば
「どこに合わせ目あったっけ?」状態が完成します!!!
今回は成形色が白のパーツなのでとくにキレイに消えていますが、
これが濃いプラだったりすると若干合わせ目が分かっちゃったり
最終処理後のヤスリ跡が目立っちゃったりという事も正直あります。
でもガッツリ合わせ目があるよりは格段に良いです!
ちなみにヤスリ跡は百均の爪磨きで磨くか
トップコートを吹くとほぼ消えるので合わせてオススメします!!
タミヤセメントで合わせ目が消えるのは分かったけど
数時間~数日も待つのは面倒だぜって人にはカラーパテがオススメ!
タミヤセメントに比べると初期費用がお高かったり
ほとんどの場合で塗装必須になってしまうので
お手軽さは失われてしまいます。
…が、驚きなのはその速さ!
数秒~数分で消えます( ゚Д゚)
そのお高い初期費用というのがコチラ(↑)
左が『瞬間カラーパテ』という物で
右が『瞬着硬化スプレー』という物です。
もうお値段を覚えてないんですが
たぶんコレ2つを揃えると2,000円くらいかかりますかね…?
ただ『もうお値段を覚えてない』というのがポイントでして、
実はコレ1回買えば少なくともカラーパテの方は
使い切る事が無いんじゃないですかね(笑)
あまりにも使い切れないので一度も買い足しはしておらず、
そのままお値段さえ忘れるほどの月日が経ってるわけです。
というのも…
プラモ1個まるごと合わせ目を消すのに
こんな量で良いです(↑)
っていうかなんならコレ出し過ぎました。
「本当にそんな少量で合わせ目が消えるのか」という疑いを晴らすべく
カラーパテを使った合わせ目消しを実行していきましょう!
キットはさっきと同じ『創彩少女庭園 結城まどか(夏服)』です。
溶着の時は接着剤の種類によって
何の合わせ目を消すのが得意/不得意かみたいな要素がありましたが、
カラーパテの場合は何にでも使えるので迷う必要無しです!
まず先程接着剤を塗ったように
パーツの合わさる面にカラーパテを乗せていきます。
私は爪楊枝を使っていますが、
本当にこういう細い物の先ですくった程度の量を乗せるだけで良いです!
また、接着剤の時は両方のパーツに塗って念入りに溶かしたりしましたが
カラーパテの場合は片側に乗せてあれば充分です!!
パーツを合わせるとカラーパテがはみ出してきます!
もうお分かりかと思いますが
先程はプラを溶かしてはみ出させたトコロを
今はカラーパテに置き換えただけって事ですね!
あとは丸一日くらいカラーパテが乾燥するのを待つだけです。
…っていう『丸一日』を完全にショートカット出来るのが
さっきご紹介した『瞬着硬化スプレー』なんですよ!!
なんとこのスプレー、
カラーパテに吹きかけると一瞬でカッチカチに硬化します( ゚Д゚)
あとはもう溶着の時と同じです、
はみ出した部分を削れば合わせ目が無くなります!!
ただし今回の場合は
肌色のパーツに肌色のカラーパテを使ったので無塗装でも合わせ目が消えていますが、
カラーパテの色のバリエーションには限界がありますしそもそも何種類も買えるほど
安くはありません。
つまり合わせ目を消したいパーツの成形色とカラーパテの色が異なれば
形状上では合わせ目が消えても視覚的には色で線が入ってしまいます…!
これが『大体の場合で塗装が必須になる』という事なのです(・・;)
塗装前提なら早いわ確実だわで非常に良い方法なんですが、
無塗装派の方にはあまり向かないかもしれませんね。
最後に『この方法で消せない合わせ目は無いだろう』という
最強の方法をお伝えしようと思います!!
しかもコレ無塗装でも使えます(強すぎるだろ)
というのは以前、フィギュアライズバストのフミナを加工した時に
深すぎて溶着では消せない合わせ目に出会った事があるんですよね。
今ならカラーパテからの塗装で攻略できそうですが
当時の私は無塗装派というか単純に塗装技術がありませんでした。
一応溶着での合わせ目消しに挑戦はしたんですが…
結果はこんな感じ(↑)
溶けて消えようとしてくれてるのは分かるものの
やはり合わせ目が深すぎて溶けたプラが全然足りてませんorz
…まてよ、溶けたプラが足りてないなら足せば良いのでは!?
っていうのがこの方法です!
まずタミヤセメントに
合わせ目を消したいパーツと同じ成形色のプラを投入します!
これ溶着の応用で、
溶着って言葉通りプラを溶かしてくっつける事なので
プラを直接投入すれば当然ソレは溶けるワケです…!
同じ成形色のプラで溶かしちゃって良い物と言えば
そのパーツがくっついていたランナーですね!
そうしてプラを溶かした溶着剤を
消したい合わせ目を埋めるように塗ります…!
これで実質『溶けたプラがはみ出た状態』とほぼ同じ事になるので
乾燥させて削ればどうなるか、もうお分かりですね?
合わせ目が無くなるんです!!
溶着でダメな時はこの方法で消しちゃいましょう!!
今の私は全然普通に塗装という手段も用いるので①と②の方法を
使い分けてキットを完成させる場合が多いですが、
無塗装派の方なら①と③の方法の組み合わせで大体攻略できるかと!!
みなさんも是非、合わせ目を消してみて下さいm(__)m