【プラモデル】トップコートでヤスリ跡が消せる事を知ってしまった男。
2021年 05月 14日
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この前『塗装無しで合わせ目消しできる』という記事を投稿したんですが、
今回また新たな壁にぶつかりつつ対処法を実践したので記事にしようと思います!
で、まずその『壁』とは何の事かをご説明させていただきますね。
この前の記事内容は
①既所持の美少女プラモデル2体(※)を引っ張り出してくる
※レティシア(フレームアームズガール)/アヤメ(フィギュアライズスタンダード)
②イノセンティア(フレームアームズガール)で合わせ目消しを実践しつつ
同型素体の既所持品のレティシアと比較する
③レティシアにもイノセンティアと同じ加工を施し合わせ目を消した
というものでした、
つまり『アヤメだけ未処理なまま』になったワケです。
そこで私はアヤメにも加工を施して完成度を上げる事にしました!
もうイノセンティア→レティシアと二度も実践済みの合わせ目消し加工なので
より構造が簡単なバンダイ製のアヤメは難なく加工終了…と思いきや!!
ここで今まで当たらなかった壁に当たりました(・・;)
イノセンティアもレティシアも合わせ目消しを行う部位は肌色、
即ち明るい色だったので加工で生じる『ヤスリ跡』が全く気になりませんでした。
…しかし!
アヤメの加工で暗い色の部分をヤスリがけする場面に直面した時
始めてヤスリ跡ってここまで目立つものなのかと実感しました( ゚Д゚)
例えばこのヤスリ跡を処理しないまま組み立ててみると…
コレだとダメですね…。
ヤスリ跡消しの基本は荒い目のヤスリから徐々に番号を上げて磨いていくか
塗装する前提でサーフェイサーを吹いて埋めてしまうかだと思うんですが、
前者は今回のように暗い成形色だと目立たなくなるまで磨くのは困難ですし
後者は無塗装で仕上げたい場合には使えない手ですし困りましたね…。
…と思っていた時に『トップコートでヤスリ跡が消える』という噂が!!
で、私トップコートは買わなくても持ってるんです(笑)
ちなみにトップコートというのはプラモデルの最終仕上げに使うスプレーで、
例えば今回使う『つや消し』の物は吹きかけた所から光沢が無くなり
テカテカしたプラスチック感が無くなるという代物でございます。
なので本来の用途が完全に『ヤスリ跡消し』とは関係ないので
本当にコレでヤスリ跡が消えるのかと今は半信半疑なんですが、
せっかく持っていたので実験してみましょう…!!
超簡易版トップコートブースを設立!
吹きかけたトップコートが舞うのをダンボール内に収めつつ、
可能な限り舞う前に奥の新聞紙に付着してもらうという仕組みです。
カラースプレーではないので色が舞う事はありませんが、
マスクをしつつ屋内の場合は換気する事も重要です!
で、トップコートを吹くにあたって各パーツに持ち手を付ける必要があるため
これまた持っていた塗装用のクリップにパーツをくっつけていきましょう!
…しばらくプラモデルから離れていたと言いつつ
今回使う道具の大半を元々持っていたのなかなか運が良いですね(笑)
ここでトップコートの有無でヤスリ跡がどうなったか確認出来るように
トップコートを吹く前の『ヤスリ跡が目立つパーツ』を見ておきましょう。
まずは胸パーツ(↑)
本来は左右に腋~横乳にかけて合わせ目が出来るため
ソレを消すために生じたヤスリ跡がかなり目立っています。
続いて脚パーツ(↑)
この写真で見ると正直もう分からないんですが、
本来はヒザ直下の小さいパーツ+その下からスネにかけての長いパーツ
の2パーツ構成になっていたものを溶着して合わせ目を消して1パーツに
したためその処理で脚全体にかなりのヤスリ跡が生じています。
という事で他の全パーツにもクリップ棒を取り付けて
トップコートを吹きました!
重ね重ねですが屋内で行う場合は換気必須です。
では数時間経って乾燥したパーツをチェックしてみましょう!
まず胸パーツですが本当にヤスリ跡が消えてますね…!!
胸正面はヤスリがけの必要が無かったので元々跡は無く
横にかなりワイルドなヤスリ跡が生じてしまっていたんですが、
ご覧の通り元々ヤスリ跡が無かった場所からあった場所まで
もう分からないくらい同化してます!
全体がヤスリ跡だらけになっていた脚ももう美脚になってますね…!!
どうやら本当にトップコートで合わせ目は消せるようで驚きました( ゚Д゚)
余談ですがトップコートを吹く前にティッシュ等でパーツを吹いて
ヤスリがけした時に発生した粉状のプラは取り去っておかないと
キレイになる物もならないのでソコだけ注意です。
では状態が良くなった各パーツを合体させて
今度こそちゃんとしたアヤメを完成させましょう!!
ヤスリ跡が消えたのもそうですが、
そもそものトップコート本来の効果『つや消し』も効いて
質感まで込みでかなり状態が良くなったんじゃないかなぁと!
それこそアヤメの場合は全身が『肌or布』なので
光沢が無い方が自然なんですよね(笑)
さて、前回は『予習→復習』といった感じで2キット加工した事で
合わせ目消しの技術を自分に叩き込む事が出来たワケですが
今回もこのヤスリ跡消しの技術を復習したいんですよね。
しかし練習用のキットにお金を使いすぎるのも何か違う気がするので
自身の積みプラの中に何か丁度良いキットが無いかな~と探してみると…
ゴーディアン(ガービン)がありました!!
こういう古いキットは大きく一体成型のパーツをモナカ式にくっつける
組み立て方式が多いので、合わせ目消しからのヤスリ跡消しの練習に
もってこいですね!
という事で作っていきましょう。
割と驚いたのが、これくらい古いキットだと接着剤必須の
ピンも無いような仕様の物が主流かと思っていたんですが
ガービンは普通に接着剤不要なキットだった事ですね( ゚Д゚)
これは素組みは恐ろしく楽です(笑)
まず素組みが完成!
合わせ目消しからのヤスリ跡消しだけの練習のつもりでしたが
完成品の『一色』を見たら塗装してあげたくなったので
簡単な塗装もしておこうと思います。
そして予想通り大体のパーツがモナカ式だったため
主に身体の横に長~~~い合わせ目が生じています。
これは消し甲斐がありそうです(・・;)
また、ガービンの組み立ては
・まず①というパーツを作る
・その①を挟むように②というパーツを作る
・その②を挟むように③というパーツを作る…
といった感じで『組立の順番は不動』になっているんですが、
加工や塗装を行いたい場合はその順番を無視したい場所も多いので
一部のピンを切ってしまうなどして『後はめ加工』を行いました!
こうする事で本来は後からはめ込む事が出来ないパーツでも
先に加工や塗装を行った上で後からはめ込めるようになるワケですね。
…何回も言うんですが合わせ目消しからのヤスリ跡消しだけの練習のつもりで
『部分塗装』から『後はめ加工』まで行ってるのもうよく目的が分かりませんね(笑)
そんなこんなで各加工を終えたパーツは
ヤスリ跡だらけになりました…!
余談ですが主な部分塗装ヵ所は白い部分で、
安全性と仕様のお手軽さから『水性ホビーカラー』を
筆で塗っています。
水性でちょっと色の乗りが悪い上に
濃い成形色の上に白を塗るという相性最悪な選択ではあるんですが、
何度も重ね塗りすれば一応キレイに塗れるので安全とお手軽さをとりました。
(水性じゃない塗料は専用のラッカー液じゃないと筆を洗えないんですよね)
何はともあれ、ここにトップコートを吹いていきましょう!
復習で驚くのもアレですが
キレイに跡が消えてくれましたね!!
しかも旧キット特有のちょっと成形色のプラが安っぽいあたりも
チップコートでマッド仕様になってカッコイイ感じがあります(笑)
本当はこういう風に『胴体だけ完成!』『脚だけ完成!』という事は
出来ないキットなんですが、先述の通り後はめ加工してあるのでね!
では完成した各パーツを合体させて…
完成、ガービンです!!
なんか普通に旧キットを楽しく組んだだけみたいになってましたが
あくまで合わせ目消し&ヤスリ跡消しの良い練習にはなったなと…!
という事で以上、美少女プラモからガービンまで
幅広く加工する謎の記事でしたm(__)m
(P.S.)
アオシマの新合体シリーズよりアトランジャーを買ってきたので
近々練習の成果を活かして若干の加工&ご紹介しようと思います!
ヤスリ掛けですか~ ペーパータイプでパーツをゴシゴシしたら、今回のような画像みたく処理跡だらけになったんで、いかりや長介の如く『だめだこりゃ』で放り出してそれっ切りですわ(^^;
その対処というのが、このトップコートなるスプレー作業なんですね。
スプレー掛けならまだなんとか・・・等と思ったんですが、ブース等をはじめとした作業に必要なモノがこりゃまた結構多いですね~ これを見た気分は、やはりエレフントアンデッドでしたw
まぁ、彼の決め台詞全開な性格の自分なんでね・・・ですが、こうやって画像にして頂けると結構分かり易いので、いずれ旧ガンプラ等を適当に1個摘まんで挑戦というのも良い・・・かな?(笑)
あと、マスキングテープはしなくても大丈夫なんですかね?
それと、あれから懲りずにちびちびと摘まんでいたガオロードですが、本日アナザーのギルダークを初めて自引きに成功しました☆
既に何枚もアナザーをゲットして全部ファイリングしている方もいる模様ですが、自分にはそういう方面の拘りはないので、これにて1弾の旅は終了です。
2弾は、もうちょい早くに終わりたいですけどね(^^;
艶ありのプラなら2000番まで丁寧にやすりがけした後に布でゴシゴシ磨いてやればかなり目立たなくなるんですが、艶消しのプラでは磨いたところだけピカピカになってしまうのでスプレーを使わざるを得ませんね。
ガービン、部分塗装とつや消しだけでかなりかっこよくなってますね。
後はめ加工って軸を完全に切っちゃって後で接着してます?それだと可動をあきらめなければならないので、ここで一つ「合わせ目を消さない」という選択肢も提案しておきます。
つまり、接着せずに組み立てて、合わせ目を消すのと同じようにヤスリをかけ、分解して塗装などして、また普通に組み立てる。
もちろん合わせ目は堂々と残りますが、ヤスリで綺麗にならしてあれば意外と「そういうもの」に見えて気になりません。
だって完成品アクションフィギュアなどには普通に合わせ目が残っているじゃないですか!
今後も色々とプラモデルの完成度を上げる技術は取得していきたいですし、たまにソレを活かす『本番(新商品を買って加工するなど)』も挟んでいきたいですしで『シリーズ化』はしていきたいなぁとは思っています(笑)
そして私も最初に『濃い成形色のパーツに紙ヤスリをかけると跡が深刻』という場面に直面した時は本当に焦りました、トップコートで何とかなるとネット上に情報があって良かったです(・・;)
マスキングですが、今回の私の場合は『トップコートがかかると困る』という部分が無かったのでマスキング無しで全面に吹いていますが、ツヤ消しになってほしくない部分がある場合はマスキングをしておいた方が良いと思います!
最後に、自引きギルダーク(シークレット)おめでとうございます!!
トップコートはサーフェイサーのように塗膜で細かい傷を覆うような物ではないのに何故ヤスリ跡が消えたんだろうと実物(今回の記事でトップコートでヤスリ跡が消えた物)を見てもなお分かりませんでしたが、そういう原理があったんですね…!!
そしてお察しの通り、私のガービンは完全な非可動モデルと化しています( ゚Д゚)
ガービンの場合は元々そんなに動かないので可動を諦めてこの処理を実行する事が出来ましたが、たしかにもし今後『合わせ目を消すか/可動を残すか』の片方しか選べない状況で後者を優先したくなった時、是非その「完成品アクションフィギュアも普通に合わせ目あるし!」という心持を思い出して決断してみようと思います(笑)